2019年6月15日開催シンポジウム「心肺蘇生教育AHA提言を読み解く」

シンポジウム開催の趣旨

2018年、アメリカ心臓協会(AHA)は学術誌"Circulation"に"Resuscitation Education Science: Educational Strategies to Improve Outcomes From Cardiac Arrest.(蘇生教育科学:心停止からの転帰を改善するための教育戦略)"と題する提言を示しました。 

 

世界的に心肺蘇生術教育が盛んに行われるようになったは、心肺蘇生術の国際ガイドライン2000が発表された以降です。

 

それから約20年、心肺蘇生術でどれほどの心停止患者が助かるのか、どうしたらよりよく心停止から生存できるのかなどのデータが集められ、その一部は科学的根拠となり、ガイドラインや心肺蘇生術コースの方法が変化してきました。

 

しかしながら、今回発表された提言の冒頭には、 

 

「何百万人もの一般市民と医療従事者が、毎年蘇生術訓練を受けていますが、心停止の患者への最適な臨床ケアの提供には大きなギャップがあります。」

 

と記述され、様々な心肺蘇生術教育が、最終的に心停止患者の生存を改善するというゴールを達成すると想定された理想状態ほどには効果的でないことを認めています。

 

その上で、この改善策として、

 

「心停止患者が優れた蘇生治療を受けることを確実にするため、学習と維持を促進する実証済みの教育方法を活用することによって、蘇生教育の設計と提供は最適化されなければなりません。」

 

と、「学習と維持を促進する実証済みの教育方法を活用」するよう勧めています。

 

私達は、学校で教育を受けた体験に基づいて、観たことのある教育を見よう見まねで実践しますが、その効果が低いことが、この心肺蘇生術教育でも「心停止患者が理想状態ほどには助からない」という事実で示されているのです。

 

そんな心肺蘇生術教育をこれからも続けるのは、むしろ徒労ともいえます。

 

さらには、心肺蘇生術の他の領域で行われている、教育・訓練も「教育・訓練の成果として、患者の転帰は改善しているのか?医療者の現場でのパフォーマンスは改善しているのか?」を改めて問いなおす時期が訪れたことを、今回のAHA提言は示していないでしょうか?

 

このシンポジウムでは、「学習と維持を促進する実証済みの教育方法」の一例として、この論文で示されている「インストラクショナル・デザイン」の観点から、インストラクショナル・デザインを医療教育に応用して、どのような改善が得られるかを示しながら、聴衆の現場での教育実践を改善する契機を目指しています。

 

心肺蘇生術教育のみならず、医療での教育に関わる方々のご参加をお待ちしております。

 

『心肺蘇生術教育AHA提言を読み解く』発起人

西知多総合病院 畔柳真吾

岐阜聖徳学園大学 岡本華枝

 

企画者

患者安全組織文化学習支援財団

代表理事 松本 尚浩

 

開催概要

【日時】2019年6月15日 土曜日 10:00~16:00

 

【場所】愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38 

愛知県産業労働センター

「ウインクあいち」11階 1103会議室

 

【参加費】無料

 

【定員】100名

 

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